2010年07月18日

手を合し、眼を閉じて、祈ってはならない。

「命がなくなってもいい。」

なんて言葉は、そうそう口にしちゃダメだ。

一生のうちでそう何度も口にしちゃダメだ。

オイラは一度たりとも口にしたことがないし、

これからもそんな言葉を口にできるか?と言われれば、

九分九厘無理だと思う。


それだけのことをこの男は言うんだ。

本当に死と隣り合わせの四角いリングの上で。


その周りには、溢れんばかりの信じる力が集まって来ている。

仲間たちが信じている。

信じて信じて、信じきって。


きっとその瞬間に、

手を合し、

目を閉じて、

祈っているに違いない。


でも、

それはオイラの仕事じゃない。


カメラマンが、手を合し、目を閉じ、祈ってたら話になんない。


だから、オイラは、

手も合わさず、目も閉じず、祈りもせず。

左目でファインダー越しに

瞬きを減らし、

睨みつけながら、

右手の人差指に全神経を集中する。


会場の明るさはどのくらいだろう?

シャッタースピードは125分の1秒くらいだろうか?


だとしたら1秒間を125等分して、

125の瞬間のうち、どのひとつを選んでシャッターを押すのか?

全責任が自分にあるという感覚。


でなければ、その場に立つ意味なんてないよ。


信じるのはみんなに任せるよ。

どんな125分の1秒であろうとも、

オイラは、手も合わさず、目も閉じず、祈りもせず、

オイラは凝視しながらシャッターを押すから。



命は懸けない。

いや、懸けられない。

「命がなくなってもいい。」

本当にそう想いながらリングに立つ人間と同じように....。

ボクも命を懸ける!

なんてことは口が裂けても言えるわけがないから。


誰よりもその瞬間を近くで凝視する。

安全な場所からシャッターを押すことへの罪悪感と共に凝視する。

勝利の雄叫びか?

敗北の虚ろな瞳か?



あぁそれでもやっぱり、

オイラは勝利の雄叫びを上げる男の写真が撮りたい。

撮らせてもらいたい。

ちゃんぷ.jpg


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「The Way of SHOOTO 04〜Like a Tiger,Like a Dragon〜」

7月19日(月・祝)東京・後楽園ホール 開場17:00 開始17:30

[王者]ランバー・ソムデートM16(タイ/M16ムエタイスタイル)

[挑戦者]阿部博之(同級3位/日本/SHOOTO GYM K’z FACTORY)
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posted by Funny!!平井慶祐 at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 【けいすけの凸凹日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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